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平成12年7月1日発行 藤沢監修 サンキュ!  7月号(第5巻第3号)
  最近、「有利なローン控除が受けられる」とか「家賃並みで買える!  」など、今買わないと損のような情報が飛び交っています。そこで、本当に得なのかを、読者の実例を交えて徹底的に調べてみました。
1年以内にマイホームを購入するつもりですが・・・・・・
  現在は家賃が月6万6,000円の賃貸住宅に住んでいます。上の子が小学校に入学する来年の4月までには、3,500万円くらいの一戸建てを購入しようと思ってます。頭金にと貯めたお金は500万円くらい。親からも援助してもらえそうですが、月々の返済額はどのくらいになりますか。住宅ローン控除でたくさんの税金が戻ってくるって本当ですか?
伊藤ともよ様(仮名)(千葉県 35歳)
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夫(35歳)、子供(5歳、2歳、4ヶ月)
年収 500万円
購入予定物件 3,500万円の一戸建て
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購入か賃貸か
1.マイホーム取得のための資金援助なら、300万円まで贈与税なし!  

  自分の親であっても、お金をもらえば贈与税がかかりますが、マイホーム取得の場合は300万円までなら贈与税がかかりません。
  伊藤様の場合、1,000万円援助してもらえるということですから、贈与税は70万円(本来は283万円)です。

2.月々の返済額を今の家賃並みにするなら、ボーナス払いは18万円に

  2,000万円借り入れ、ご主人が35歳ですから25年返済で金利3.5%とします。月々の返済額を7万円にしたいということですから、ボーナス時返済は18万円。もしボーナス払いなしにすると、月々の返済額はちょうど10万円になります。

3.住宅ローン控除で戻ってくる税金は、6万円ぐらいです。

  2,000万円借り入れた場合、最大では初年度20万円の税金が戻ってきます。でも伊藤様の場合、年収が500万円で小さいお子様が3人ですので、実際に払っている所得税は6万円ぐらいだと思います。よって、戻ってくる税金も6万円ぐらいです。




住宅ローン控除ってどのくらい税金が戻るの?  
  払っている所得税って、意外に少ないもの
  今なら住宅ローン控除を受けられる期間が15年に延長されて最高で587万5,000円も税金が戻ってくる!  と宣伝されていますが、それはあくまでも税金をたくさん払っている人の場合。実際には年末のローン残高の1%分(7〜11年目は0.75%、12〜15年目は0.5%)を年間で控除してくれます。所得税を少ししか払っていなければ、戻ってくる税金も少ない!  

(図:子供は16歳未満とし、年収は夫のみとする。社会保険料は年収の10%、生命保険料控除は5万円、定額減税はなしの場合。妻のパート収入は、103万円としています。この数字はあくまでも目安ですので、同じ条件でも税金は同じとは限りません)

払っている夫の所得税の目安 【年収300万円】共働き子供2人4万3,000円 妻パート子供2人5,000円 妻専業主婦子供2人0円 【年収400万円】共働き子供2人10万7,000円 妻パート子供2人6万9,000円 妻専業主婦子供2人 3万1,000円【年収500万円】共働き子供2人17万7,000円 妻パート13万9,000円 妻専業主婦10万1,000円 【年収600万円】共働き子供2人24万7,000円 妻パート20万9,000円 妻専業主婦17万1,000円 【年収700万円】共働き子供2人32万1,000円 妻パート子供2人28万3,000円妻専業主婦子供2人24万5,000円



ローンの金利は今が1番低いの?  
  今は確かに低いけれど、あとで上がることもある!  
  金利と言うものは、たった1%違うだけで、その返済額は大きく変わってきます。マイホームの購入価格が大きく下落しないと仮定し、公的融資等の固定金利で長期借りることができるなら、今の超低金利時代に借りた方が断然お得です。
  ただし、住宅金融公庫の金利は、当初2.85%でも11年目以降は4%にアップする2段階固定金利です。銀行ローンを利用するときも、今の金利だけでなく、数年先もチェックを。

(図:3,000万円を借りた場合、3,000万円だけ返せばいいと思っていませんか?  
返済が長期になればなるほど、返済額には利子分が加算されるのです。ですから、金利1%の差は大きい!  )

金利が1%違うとこんなに差がつく 3,000万円を30年ローンで借りた場合 金利3%月々の支払額12万6,481円 支払総額4,553万3,236円 金利4%月々の支払額14万3225円 支払総額5,156万852円



住宅の価格は下げ止り?  
  今後金利が上がれば、住宅の価値は下がるかも!?
  数年後、金利が上がれば当然月々の支払額が上がります。
  そうすると、年収が高い人しか家を購入できなくなり、不動産業者は売れ残りを抱えることに。結果、皆が家を買えるように、今の月々のローンと変わらない額にせざるを得なくなり、住宅の価格が下がる可能性も。ただし、金額に惑わされず、「自分にとって必要なときが買いどき」と思うことです。

(図:上の例は、年収600万円の人が4,000万円のマンションを買う場合、一般的に35年ローンで月々返済額は約12万円(年収の25%程度として)。仮に数年後、金利が1.5%上がったら、月々の返済額は3万円程度増えます。逆算すると、年収約750万円以上の人しか買えなくなり、住宅を買う人が減少。そうなると、業者は物件の価格を下げざるを得なくなるので、金利が上がっても購入者は月々の支払いはほぼ同じ、支払総額も変わらないと、予測できます)

藤澤流大胆予測 住宅価格はこうなる!  ?   現在金利2.8% 約4,000万円で売られている住宅 借入金 3,200万円(頭金800万円)月々の支払額 約12万円→数年後、金利が1.5%上がったとしても同じような物件が約3,300万円で売られてるはず



家賃並みで買えるから今がお得?  
  住宅ローン以外の支払いがあることを忘れずに! 
  「家賃並みの返済額で買えるから断然お得!  」「家賃を払い続けるのはもったいない!  同じ金額で自分の物になります」という売り文句をよく聞きます。果たして、そうでしょうか。
  購入した場合、月々の返済額は家賃並みでも、管理費や修繕積立金、固定資産税などがかかることをお忘れなく。購入前によく調べて、払い続けられる金額かどうか、よく見極めて。

(図:一般的なマンションで、ボーナス時返済は年2回、固定資産税は6年目以降の額で計算。月々の返済額は家賃並みでも、1年間に支払う額は、賃貸より60万円近く多くなります)

毎月の支払い額がほぼ同じ場合 購入VS 賃貸の年間にかかる金額 【購入】毎月返済額7万円ボーナス時返済額18万円 管理費月額1万2,000円 修繕積立金月額6,000円固定資産税10万円 年間151万6,000円 【家賃】家賃月額7万円 共益費月額 5,000円 年間90万円
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